薪ストーブ愛好家の間で絶大な信頼を得、大者の風格さえ感じさせる音と香り。
実験で特に優れていたのが、ナラやクヌギをはじめとするナラ属の木です。
火力と火持ちといった性能面に加え、パチパチという心地よい音や、独特の上品で香ばしい煙の匂いなど、官能をも満たす長所を備えています。
ちなみに薪がパチンとはぜる音は、木の心材にある古い導管細胞中の空気が膨張して破裂する時に生じるもの。ナラはその導管細胞が大きいので、音もよく鳴るのです。
主に東北南部より南に分布し、北日本や標高の高い所では近縁種のミズナラが優先します。
虫に食われにくく、乾燥しても樹皮がはがれないので長期間の保存に向きます。
繊維がまっすぐで薪割り作業も楽です。
火力ではクヌギに一歩譲るものの、総合評価では勝り、パワー、スタミナともにA級の成績を残したナラ。
ピークの持続力はクヌギほどではないが、中間の底力では一歩リードしています。
真っ赤な燠(オキ)になっても形が長時間崩れません。 |